クレードルフレームに二本サスという構成で、空冷ビッグシングルの王道スタイルを現代に蘇らせたGB。長年このジャンルを牽引してきたヤマハSRが生産終了となった今、その後継の存在になり得るのか検証していきます。
MotoPick厳選 GB350 試乗インプレ動画
「私は今このバイクに癒されてます」
車上の感覚や取り回しのしやすさについて、丁寧に触れられています。
サスペンションの柔らかさから、段差を“ふわんふわん”と越えていく独特の乗り味が印象的だとされ、加速は控えめながらもトルク感があり、“まったり感”を楽しめると評価されています。
フライホイールの重さが生み出す余韻や、体に振動が伝わりにくいことも、快適さにつながるポイントとして語られています。
「エンジンと一緒に走ってるなぁって、そんな感覚がすごくある」
取り回しの軽さや後ろ踏み式シフト、高速巡航時の安定感などに触れています。
「エンジンと一緒に走っているようだ」といった印象的なコメントも見られます。
250ccでは物足りず、600ccでは持て余す。そんな絶妙な排気量ならではの魅力がじんわりと伝わってくるモデルだとされています。
「純正マフラーでもなかなかいい音するでしょ」
街乗りでの快適さや扱いやすさに触れつつ、低回転・高トルクの特性が、落ち着いた走行に適していると語られています。
また純正マフラーでも心地よい排気音が味わえるとのこと。
その一方で峠道や高速域ではパワー不足を感じると紹介されています。
燃費は満タン法による計測で約45km/Lも走ったとのこと。その性能を高く評価しています。
「僕を安全に旅先まで届けてくれるのは、本当にありがたい話」
オーナーとして1年10,000km走った方のレビューです。
マフラーの排気音やクラシカルなデザイン、また燃費の良さにも高い評価が与えられています。
一方で、1〜2速でレブに入りやすく、スポーティーな走行にはやや制約を感じているようです。
旅バイクとしての完成度は高く、安全に目的地まで運んでくれる点に信頼を感じてるようです。
「どんな風景にでもマッチするので絵になるんですよ」
街乗りでは3速中心でも快適に走行できるようです。
振動が少なく乾いた排気音も印象的で、外観は写真映えするほど美しいと評価されています。
一方でアクセルレスポンスに若干の遅れがある点は気になるとのこと。
価格に対する装備の充実度が際立っており、完成度の高いモデルとして紹介されています。
「GBはやっぱり走りが最高に気持ちいいです」
低速から粘りのある単気筒エンジンの鼓動感が心地良いと語られています。
直立姿勢で腕に余裕のあるポジションやワイドなシートが快適性を高め、ハンドリングは切れ角が広く取り回しにも優れていると評価されています。
高速走行時も安定感があり、振動によるミラーの見づらさも感じられなかったとのことです。
燃費は実測43.7km/Lで、満タンで600km以上の走行も可能だと述べられています。
「想像していたよりも、ずっとジェントルな味わい」
エンジン音が想像を超える魅力を持ち、30km/hから高速域まで滑らかにカバーすると語られています。
高回転域でも振動は控えめで、ジェントルな乗り味が印象的とされています。
SRやエストレヤと比較しながら、現代的な快適性も併せ持つと評価されており、バランサーによる不要な振動の制御など、技術面の工夫にも触れられています。
「見た目の違いで選んじゃっていいと思います」
GB350のスタンダードモデルとSモデルを同時に乗り比べています。
外観やパーツ構成の違いだけでなく、ライディングポジションや走行感覚の差にも触れられています。
スタンダードモデルはハンドルが高くステップが前寄りで、穏やかな乗り味が特徴とされる一方、Sモデルは低めのポジションでややスポーティな印象を与えると紹介されています。
両車の操作性には大きな差はないものの、比べてみると確かな違いが感じられるとのことです。最終的には『見た目の好みで選んでも後悔しない』と結論づけられています。
「肩の力を抜いて風を感じて走るというのが最高」
GB350の派生モデルであるGB350Sが紹介されています。
スタンダードモデルと同様にネオクラシックなデザインを持ちながら、ハンドルやステップ、シート形状などにスポーティな外装変更が加えられている点が特徴とされています。
街中での扱いやすさやエンジンの鼓動感が評価されており、低回転からのトルクにより初心者でも親しみやすい一方で、高速域や峠ではブレーキやフレームに限界を感じるとのことです。
風や音を楽しむ穏やかな走行スタイルに適したバイクとして評価されています。
MotoPickの視点
GB350のレビューには、どこか肩の力が抜けた語り口が多く見受けられます。速さを求める声はほとんどありません。その代わりに「鼓動が心地よい」「安心して任せられる」「走っていると景色が楽しい」といった感覚的なコメントが印象に残ります。
このバイクは性能で勝負するモデルではありません。鼓動感とクラシカルな外観が、乗る人のペースに自然と寄り添うのでしょう。
単気筒らしさを活かしつつ、現代の快適性を丁寧に取り入れた設計は、バイクに乗る時間をしっかり楽しめるものになっています。視点はさまざまですが、伝わってくる雰囲気には共通したものがあります。
項目 | 内容 |
全長 | 2180mm |
全幅 | 790mm |
全高 | 1105mm |
ホイールベース | 1440mm |
シート高 | 800mm |
車両重量 | 179kg |
エンジン形式 | 空冷4ストロークOHC単気筒 |
排気量 | 348cc |
最高出力 | 20PS / 5500rpm |
最大トルク | 3.0kgf·m / 3000rpm |
燃料タンク容量 | 15L |
※派生モデル(GB350 S/GB350 Cなど)では一部仕様が異なります。
メーカーリンク:GB350 | Honda公式サイト